ニュースレター第66号巻頭言
学会の現代的意義について 山下範久 近代にいたる知の歴史を考えるときに、大学と学会はその制度的両輪である。両者はともに中世に淵源を持ち、質的な変容を伴う断絶ないしは荒廃期を経た後、近代に再発案・再構築され、現代にいたっ […]
ニュースレター第69号巻頭言
学会誌考 島田竜登 比較文明学会が出版する年刊誌「比較文明』の編集委員会委員長としての役割を、昨秋から受け持つことになった。現在、編集中の第34号が最初の仕事となる。それまで編集委員会の委員として何年か務めてきたことも […]
ニュースレター第70号巻頭言
「グローバル文明」と「和」の思想 保坂俊司 高度情報化技術の劇的な進歩により、情報の世界一元化ともいえるグローバル社会が実現しつつある。加えて科学技術の進歩は、ヒト、モノ、資本等の移動のグローバル化を一層加速させている […]
ニュースレター第73号巻頭言
新型コロナウイルス感染症と比較文明学 鬼頭宏 歴史人口学の立場から新型コロナウイルス感染症の感染者数を追跡してきた「目撃談」を紹介したい。私が追跡調査を開始したのは2月25日だった。厚生労働省が発表する都道府県別の累積 […]
ニュースレター第72号巻頭言
梅棹忠夫生誕100 年 中牧弘允 本年は梅悼忠夫の生誕100年にあたる。初代館長をつとめた国立民族学博物館では企画展「知的生産のフロンティア」(2020年4月23日~6月23日)が予定されている。「知的生産」とは言うま […]
ニュースレター第71号巻頭言
学知の通訳 山下範久 今年の三月に編著『教養としての世.界史の学び方』を刊行した。二年半にわたる学際研究プロジェクトの成果である。同プロジェクトは「「大分岐』と『大収敏』:アジアからの世界史像の再構築」という名称で、私の […]
ニュースレター第68号巻頭言
比較文明学会の新3カ年計画 原田憲一 この度、松本亮三さんのあとを継いで3年間会長を引き受けることになりました。 私は、もともと地学分野の人間で、大学院時代は海洋地質学特に渦鞭毛藻化石を用いた古海洋環境の復元や深海産マ […]
ニュースレター第65号巻頭言
比較文明学の徒は、激動の時代に何をなすべきか? 保坂俊司 直近のことでいえば、英国のEU 離脱の国民投票の結果には驚かされたが、同様にアメリカにおけるトランプ、サンダース現象、ISに象徴される中東地域の混乱や国際的なテロ […]
ニュースレター第64号「研究の現場から」
日韓の歴史問題を考える 小倉紀蔵 日韓関係はなぜうまくいかないのか。理由はいろいろある。だが、もっとも根本的なことをいえば、日本人と韓国人がともに自分たちに自信を持てず、すべてに対して否定的になってしまっていることが、問 […]
ニュースレター第64号巻頭言
私の比較文明論 三浦伸夫 勤務校の神戸大学においてかつて改組があり、1992 年に国際文化学部が、そして2007 年にその大学院が誕生しました。大学院には「比較文明論コース」も設置されました(詳細は『比較文明』第26 号 […]