大森一三『文化の進歩と道徳性: カント哲学の「隠されたアンチノミー」』

出版社: 法政大学出版局
ISBN-10: 4588150995
ISBN-13: 978-4588150999
発売日: 2019/2/6
価格:3500円+税

内容紹介
カント批判哲学の根底には、「文化」が人類の道徳的進歩に寄与するとともに、道徳性を破壊しもするという「輝かしき悲惨」の認識が存在する。
教育・立法・宗教の位相で生じる、人類の進歩の可能性をめぐる相矛盾する主張(文化と道徳とのアンチノミー)に光をあて、『判断力批判』や『宗教論』などのテキストをカント自身の思考の文脈から読み解くことで、現代世界の倫理的課題を問い直す。