東海大学観光学部(代々木校舎)第一回公開講座のご案内

 東海大学観光学部の代々木校舎への移転に伴い、これを記念して、下記の要領で、観光学部第一回公開講座を開催いたします。本学会名誉理事の服部英二先生に御講演をお願いしております。ふるってご参加くださいますようお願い申し上げます。

                              比較文明学会会長・東海大学観光学部長松本 亮三

日 時: 2012年5月19日(土) 14:00-16:30

場 所: 代々木校舎4号館5階講堂

講 師: 服部 英二 氏

(麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、道徳科学研究センター顧問)

演 題: 文明間の対話と世界遺産——人類の遺産に通底するもの——

(詳細は別紙)

参加費無料

なお、講演終了後17:00より、懇親会も予定しておりますので、ご参加をお待ちしております。

講演概要:文明間の対話と世界遺産——人類の遺産に通底するもの——                     

                         

2012年5月現在、ユネスコに認定された世界遺産の数は936に及ぶが、そのうち文化遺産は725、自然遺産は183である。複合遺産の28を加えると圧倒的に文化遺産が突出している。それは人類の精神史の記憶であるからだ。

生命誌の立場では、進化とは多様化であるとの認識があるが、この多様性の中に通底するものが現れる。その一つは精神の深みにおける出会いConvergence(収斂)であり、もう一つは民族の交流による文明の移転Diffusion (伝達)である。シルクロードは後者の大動脈であったが、太古の昔から、海上にそして地上に無数の文明交流の道が存在した。

本論では、文化遺産の中でも傑出したものに見られる「サクレ」と「アニマ」の概念を追求し、その形象化がユーラシア全域に及ぶことを、キ—・コンセプトとしての原初の水・天国・エデンの園・ヴァストゥ・須弥山・モンチョ・パット等の概念の文化的遷移を明らかにする。特に2011年世界遺産に登録されたペルシャ庭園に顕著なチャハル・バーグ(四分割庭園)は、バビロニアに発してイスラームとキリスト教世界を結び、更にインドをマヤ世界にまで結び付ける重要な役割を果たした。

本発表では実証的な検証により、ピラミッド・パルテノン・エッフェル塔を結ぶもの、バビロン・タージ・マハール・ヴェルサイユの庭園を結ぶ糸、更にボロブドゥール・アンコール・ワットを遠くマヤのククルカンの神殿に結んだ道を明らかにしたい。

講師略歴

服部英二(はっとりえいじ)

1934年生まれ、京都大学大学院にて文学修士、同博士課程修了。フランス政府給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程にてポール・リクール教授に師事。1973~94年ユネスコ本部勤務、主席広報官・特別文化事業部長等を歴任。主な活動として人類の共通遺産の・救済事業、「世界遺産」の観念の推進、「科学と文化の対話」シポジウムシリーズ、「シルクロード;対話の道総合調査」等の立案・実施がある。

94年退官後も2代のユネスコ事務局長顧問を務め、麗澤大学・同大学院教授。

現在麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、道徳科学研究センター顧問。

1996年、フランス政府より学術功労章オフィシエ位(Officier de l’ordre des

Parmes Academiques)に叙さる。

2010年、全国日本学士会よりアカデミア賞受賞。

主な著書に、『文明の交差路で考える』(講談社現代新書)、『文明間の対話』・『文明は虹の大河』(麗澤大学出版会)、『対話の文化』(鶴見和子との対談、藤原書店)Letters from the Silk Roads , Deep Encounters (University Press of America)等多数。

http://www.u-tokai.ac.jp/about/campus/yoyogi/index.html

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