宮原一武『主流文明の世界史—魅力と魔力が歴史を作る』

「われわれが「世界史」とよぶ内実は、ほとんどがこの数千年の間に生まれた文明の出来事である。したがって、われわれが世界史として認識する主要なものは、人類の「文明史」なのである。」(「はじめに」により) 人類が築き上げた輝くばかりの文化と文明を代表する主流文明。それを「主流」たらしめたのは、覇権国家の魅力と魔力によるものだった。静止画的に語られてきた従来の世界史を、国際語と国際通貨をキーワードにして探索すると、そこに連続的な世界史を発見する。

単行本(ソフトカバー): 540ページ
出版社: 京都通信社 (2020/5/26)
言語: 日本語
ISBN-10: 4903473341
ISBN-13: 978-4903473345
発売日: 2020/5/26

【目次】
狩猟採集から農耕生活へ/新しい文明理論ー文明を構成する四種類の文化/原始四大文明ー主流文明になりえた文明はどれか/古代前期の主流文明ーシュメール、メソポタミア、アケメネス朝ペルシャ/古代後期の主流文明ーフェニキアと古代ギリシャ、古代ローマ/中世の主流文明ービザンチン、フランス/近代産業革命後の主流文明ー魔力と「金」が生んだイギリス/現代世界の主流文明ー魅力と魔力が交錯するアメリカ/「主流」からはずれた諸文明ーエジプト、イスラーム、インド、中国、ロシア、中小ヨーロッパ諸国、アジア諸国/移民・植民が築いた諸文明ーアフリカ、新大陸/文明と個人ー人は生まれる文明を選べない/未来の主流文明ー文明崩壊ののちに女性主導文明が誕生