三浦伸夫著『文明のなかの数学―数学史記述法・古代・アラビア』(現代数学社)

三浦伸夫会員の著書が出版されましたので、お知らせいたします。

 

三浦伸夫著『文明のなかの数学―数学史記述法・古代・アラビア』、現代数学社、2021年5月。

 

 文明と数学を正面から取り上げた数学史。古代エジプト、中世アラビア、そしてそれらの研究が現在どのような意味をもっているかを、最近の研究成果を含めて論じる。初めから読むのではなく、気に入った項目を拾い読みするとよい。(会員によるご紹介文)

 

 本書は,歴史のなかで数学がどのように記述されてきたのか,さらに数学史記述のなかで歴史がどのように扱われてきたかを見ることによって,広く文明における数学とは何かを探っていこうとするものです.

 数学そのものに関心のある人,数学史の基本的知識のある人,数学の背景となる歴史や社会などにもしばしば話は及び,科学史,そして歴史,さらに広く文明史そのものに関心のある人にとっても興味を持てるように記述しています.(現代数学社ホームページより)

 

目次

第Ⅰ部 数学史記述法

 文明と数学/数学の起源/ネッセルマンの代数学史/二つの数学者人名事典/忘れられた数字の歴史/ノイゲバウアーの古代数学史記述/ヒースのギリシャ数学史記述

第Ⅱ部 古代エジプト・ギリシャ

 最古の数学テクスト/紀元前後のエジプト数学/失われた数学書/アポロニオスの数表記法/『ギリシャ詞華集』/ビザンツ数学史研究の諸問題

第Ⅲ部 アラビア

 アラビア数学史記述の始まり/初期アラビアにおけるギリシャ数学の受容/アラビア数学のなかのアナリュシス/イフワーン・サファーの数学/イブン・ハイサム生誕1050 年記念/アンダルシア数学/今に生きるマグリブ数学

 

出版社 ‏ : ‎ 現代数学社

出版日 ‏ : ‎ 2021年5月1日

言語 ‏ : ‎ 日本語

ページ数 ‏ : ‎ 317ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 4768705588

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4768705582

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