濱田 陽『生なる死 よみがえる生命と文化の時空』 (ぷねうま舎)
濱田陽会員の著書の紹介です。
スマホも去らん、その先へ
いま、生きている現実はミルフィーユだ。そのたくさんの層を開いてゆくカギをさがそう。
メタファーの奥に立ち上がる、影とニュアンスに満ちた光景。
人文学の風が運ぶ、これまでにない時空論、生死観。
わたしたちはいま、透明な箱のなかに生かされている。生きることは本来、手触りと謎に満ち、ニュアンスに富んだものであるはずだ。世界標準時(協定世界時)に基づく統一時空に裂け目をいれ、人工知能も予測しえない、生命と文化の時空を回復するために。生命の多様性の表象=米と龍鱗、死とよみがえりの象徴=新型ウイルスと若水、そして、生のうちなる死=生なる死!これらすべてをつなぎ合わせ、人知を超えるものの消息を伝える。彩りと、驚きに溢れる世界が、ここに、浮かび上がる。
目次
はじまりのはじまり
第一章 存在と時空
第二章 生命と文化の時空
第三章 人影の人工知能
第四章 生きとし生ける米
第五章 見えざる矛盾、新型ウイルス
第六章 自然、生きものの豊饒——龍と龍鱗
第七章 時空、名前、人生は一か多か
第八章 若水と新年
第九章 生なる死
第十章 新たなる時空
結序章 人知を超えるものの生なる死
こころのアンセム
発行:ぷねうま舎
発行日:2021年10月25日
頁数:四六判 240ページ
ISBN:978-4-910154-24-4