梅棹忠夫著/中牧弘允編著 『梅棹忠夫の「日本人の宗教」』

民族学者梅棹忠夫(1920〜2010)は『梅棹忠夫著作集』全22巻+別巻を刊行、1969年刊の『知的生産の技術』が99刷を重ねている知の巨人です。淡交社が昭和44年より刊行した「世界の宗教」シリーズの掉尾12巻は、梅棹忠夫著「日本人の宗教」を予定するも、刊行が叶いませんでした。本書では、梅棹資料室に残されている、執筆のメモ書きに相当する「こざね」約350手掛かりに、氏がどういう話を展開しようとしていたのか、中牧弘允氏が推理しました。本稿を中心に、日本宗教に関する梅棹氏の論考・対談を集めて、幻の「世界の宗教」第12巻「日本人の宗教」を、生誕100年(没後10年)を機に刊行します。

目次
まえがき
第1章 幻の著書『日本人の宗教』を追跡する 中牧弘允
第2章 宗教の比較文明論 梅棹忠夫
 日本人の宗教生活
 エッセイ 梅棹家の宗教生活
   その一 神がみの正月
   その二 家庭における神と芸術
 近代化と宗教
 宗教の比較文明論への試論

第3章 民族学者の発想「宗教について」 梅棹忠夫×中牧弘允
梅棹忠夫略年譜
中牧弘允略歴
あとがき

商品コード:0000004398-000000
ISBN:978-4-473-04398-6
発売日:2020年4月20日
四六判 変型 240頁