比較文明学会 第35回大会プログラム

大会実行委員長 加藤 泰(東海大学)

第35回比較文明学会大会 概要

大会テーマ:「暴力と文明 —— 平和な世界のために」
現在の世界の成り立ちとその中で生きる人間の在りようを深く理解することが文明研究に課せられているとするなら、そこから暴力の問題を省くことはできないでしょう。人間集団の生存の障害として他者を暴力によって排除し、あるいは利益をうるために他者を暴力によって支配する、そしてそうした暴力から逃れること、これらすべてが人間の生を否応なく形づくってきました。現在のわれわれは暴力をどのくらい克服できたのでしょうか。ノルベルト・エリアスは、暴力を抑制することが「文明化」であるとして、その「文明化の過程」を跡付けようとしました。しかし、ユダヤ人であるエリアスがこの研究を行ったのはナチスが権力を掌握し未曽有の暴力が生み出された時代でした。戦後、エリアスはどうして「文明世界」のただ中で「脱文明化」が生じたのか考え続けます。未だ冷戦の残影のもとにあり、核技術に取り巻かれ、テロの脅威に曝された世界に生きるわれわれにとって、エリアスの問いは決して終わってはいません。具体的で多様な人間の生が可能になるために、本学会はどんな応答できるのか、この大会において議論したいと思います。

  1. 日 程:2017年10月28日(土)~ 29日(日)
  2. 場 所:東海大学代々木校舎(東京都渋谷区)
  3. 大会プログラム: 9月ごろに大会プログラムを郵送します。また、比較文明学会ホームページ(http://www.jscsc.gr.jp/index.do)上にも掲載します。
    【大会1日目 2017年10月28日(土)】
    10:00~12:00 役員会
    13:00~ 受付開始(参加費:3,000円)
    13:30~17:00 基調講演・シンポジウム
    17:00~18:00 総会
    18:30~20:00 懇親会(会費:一般会員6,000円、学生会員3,000円)
    【大会2日目 2017年10月29日(日)】
    9:00~ 受付開始
    9:30~11:00 個人研究報告?
    11:10~12:40 個人研究報告?
    14:00~17:00 シンポジウム
  4. 連絡先
    〒151-8677 東京都渋谷区富ヶ谷 2-28-4 東海大学観光学部内
    第35回比較文明学会大会実行委員会事務局(窓口:本田量久)
    Eメール:jscsc35th@gmail.com