服部英二『文明は虹の大河』(麗澤大学出版会)

服部英二(麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授)著

『文明は虹の大河』

世界を舞台に「文明間の対話」の理念を発信した著者による、ダイナミックな文明論。

文化の多様性を見えない糸が結んでいることが、実地検証によって明らかにされる。

[主要目次]

I 地球システムと文明の通底 文明システムと倫理——直進型文明から循環型文明へ/ユネスコは何を目指すか/文化の多様性と通底の価値——聖俗の拮抗をめぐる東西対話/文明のひずみ/他

II 文明の移行 エッフェル塔はピラミッドか?——文化遺産を結ぶもの/菩薩の誕生と大乗仏教の成立——人類史におけるガンダーラ文明の意義/他

III 論説 大いなる生命の循環/多言語教育のすすめ——英語第二公用語化論への疑問/ユネスコ復帰の米国は学びの姿勢を/カリプソII号建造に参加しよう/他

IV エッセイ 離見の見——中心の空とは/死と再生のサイクル/言葉の重み/伊勢神宮のように生きる/他

V 温故知新 ガブリエル・マルセルの思い出——その人と思想/フランス思想の現状——冷やかな知性の時代/デカルトの沈黙/レヴィ=ストロース最後の公演/平野啓一郎『日蝕』に思う/他

2009年6月、麗澤大学出版会

A5判・376頁

定価6,930円(本体6,600円+税5%)

ISBN 978-4-89205-579-9 C1020

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