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ニュースレター第61号巻頭言

人間の営為の姿として風景を見ること 赤坂信  2011 年3 月の東日本大震災以降、現代文明は岐路に立たされていると強く感じたが、3 年余たった現在、すっかり忘却した懲りない面々がいることもこの文明の特徴らしい。震災の翌 […]

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ニュースレター第60号「研究の現場から」

「未来文明システム」の開発をめざして 星野克美  比較文明学会の設立から30年だが、それと前後して、ローマクラブの『成長の限界』から41年、地球温暖化研究のIPCC設立から25年となり、この問に、人類・文明とその存立基盤 […]

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ニュースレター第60号巻頭言

男性文明原理と女性文明原理 安田喜憲  尖閣諸島の領有問題以降、香港の飲食店には「本店不接待 日本人和狗」という看板が掲げられた。つまり「狗と日本人はお断り」という意味である。2013年4月14日の朝日新聞朝刊に、山中季 […]

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ニュースレター第59号「研究の現場から」

  私の現在の研究関心の中でとりわけ大きいものに、戦後日本の「単一民族幻想」の問題がある。この問題を考える前提として、「日本人」が絶対値でも相対値でも大きな民族であることを確認しておかなければならない。1億3,000万人 […]

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ニュースレター第59号巻頭言

 「こうであれば良い」という未来の文明の姿が見えてこない。異文化理解や対話など、さまざまなことばが叫ばれるなか、その行きつく先にあるであろう「こうであれば良い」という文明の姿が見えてこない。たしかに、共存や共生という「こ […]

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ニュースレター第58号「研究の現場から」

『易』は巨大な回文  朱 捷 『易』の比卦(か)と師卦をならべてみると、「比」が逆さまになれば、「師」に変わることがわかる。同じことはむろん「師」にもいえる。「比」と「師」はこうして往復循環の関係をなしている。  宋の李 […]

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ニュースレター第58号巻頭言

「ともいき」の文明は可能か 阿部珠理    20世紀の終わりから、「共生」という概念がもてはやされ、さかんに言挙げされるようになった。共生をテーマにした本、雑誌の特集の数は夥しく、小学校の総合教育においても格好の学習テー […]

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ニュースレター第57号「研究の現場から」

木を見て森を見ず  横山玲子 マヤ研究の先駆者のひとりに、イギリスの人類学者J.Eric.S.Thompson卿(1898-1975)がいる。マヤ暦を西暦に換算するGMT法を完成させた3人の研究者、グッドマン、マルティネ […]

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ニュースレター第57号巻頭言

比較文明学会創立30周年に向けて 伊東俊太郎  来る2013年に、日本比較文明学会は創立30周年を迎えることになる。それは1983年12月20日、東京芝の共立薬科大学の新講堂において、当時の国立民族学博物館館長梅棹忠夫先 […]

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ニュースレター第56号「研究の現場から」

オランダ東インド会社と近世植民都市バタヴィア  島田竜登    オランダ東インド会社は1602年に設立された。18世紀半ば過ぎまで、イギリスなど他の欧州諸国の東インド会社よりも勢力を誇った会社である。その強靭さの秘訣は、 […]

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