重久俊夫著『西田哲学とその彼岸  時間論の二つの可能性』(晃洋書房)

 
 
重久俊夫会員の著書のご紹介です。

「西田哲学は禅体験の論理化であり、体験なくして理解することはできない。」「純粋経験とは、思慮分別の滅した無心の境地だ。」こんな思い込みが、西田哲学の理解を妨げてきたのではないでしょうか。西田幾多郎は、合理的に理解可能な一つの世界を描きました。その全貌を解読しつつ、「永遠の今の自己限定」という時間論を明らかにします。そしてそこから、西田哲学が封印した、インド仏教由来のもう一つの時間論が浮上します。時間が流れるとはどういうことか?時間は本当に流れているのでしょうか?

(目次)
第一部 西田哲学を解読する
    第一章 西田哲学は汎神論か
    第二章 すべての経験は純粋経験である
    第三章 主観と客観の迷宮
    第四章 創造的世界と「主体性」の問題
    第五章 歴史的世界の時間と物理的世界の時間
    第六章 西田哲学と宗教
    第七章 総括と展望 ——汎神論をめぐる思想史的スケッチ
第二部 西田哲学の彼岸へ
    第八章 インド仏教における時間非在論 ——ナーガールジュナの世界
    第九章 時間幻想 ——インド仏教との共鳴
    第十章 仮想世界の起ち上がり ——〈日常〉と〈科学〉の現象学

出版社:晃洋書房
発売日:2020/8/30
言語:日本語
ISBN:ISBN978−4−7710−3384−9
頁数:271頁
価格:3,630円

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