第119回研究例会開催のご案内

比較文明学会会員各位

 

比較文明学会第119回研究例会を以下の要領で開催します。

会員の皆様へはメールにて、Zoomミーティングの参加URLをお送りしておりますので、メールをご確認ください。

非会員の方は10月27日(金)15:00までに後段の連絡先メールアドレスに氏名、ご所属を明記の上、参加申し込みをお願いいたします。

折り返し参加URLをご連絡いたします。

多くの皆様のご参加をお待ちしています。

 

*******比較文明学会第119回研究例会*******

日時:2023年10月29日(日)14:00〜16:00

開催形式:Zoomを使ったリモート会議形式での開催

講演者:山本英輔(金沢大学教授)

演題:西田幾多郎の自己論―後期思想から―

講演要旨:

 本発表では、西洋近代文明を批判的に検討するために、一つの思想的材料として西田哲学を参照してみたい。西洋近代の世界観を形而上学的に支える原理は、近代主体(主観)主義、あるいは人間中心主義である。あまり目立つことはないが、西田幾多郎は、人間中心主義が「却って人間否定に導く」(『哲学論文集第三』)と言い、近代批判として自らの思索を位置づけている。この発表では、後期西田哲学の自己論―とりわけ「行為的直観」の概念を中心に―を解釈しながら、その可能性や制限を考察する予定である。

 

講演者の簡単なプロフィール及び専門分野:

1966年島根県出身。

法政大学大学院人文科学研究科博士課程哲学専攻単位取得満期退学

金沢大学人間社会研究域学校教育系教授

専門分野:哲学・倫理学

著書『ハイデガー『哲学への寄与』研究』法政大学出版局、2009年

共編著『科学と技術への問い―ハイデッガー研究会第三論集―』理想社、2012年

関係論文:

「<明け開け>と<場所>-ハイデガーと西田との一つの比較の試み―」金沢大学哲学・人間学研究会編『哲学・人間学論叢』第4号、2013年3月

「「裏」から「表」へ―中期西田哲学に関する一考察―」金沢大学哲学・人間学研究会編『哲学・人間学論叢』第14号、2023年3月

 

連絡先

wang225*rs.tus.ac.jp(*は@に読み替えてください)

(研究・企画委員長 汪 義翔)