100回月例研究例会のお知らせ
日時:3月29日(日) 15:30~17:00(ご発表1時間、質疑応答30分)
場所:立教大学12号館2階会議室
講師:西村幸夫
演題:文化遺産のオーセンティシティをめぐる日欧比較論
概要:真正性と訳されるオーセンティシティは、世界文化遺産の評価を巡る議論でもっとも問題となる点のひとつである。この点に関しては、論理の枠組みが西欧中心で組み立てられたため、日本の実情に会わない点も多い。1994年にこの点をすりあわせるため、「オーセンティシティに関する奈良文書」が国際的に認められ、今日に至っている。これらの議論にかかわってきた立場から、オーセンティシティに関する日欧の議論を比較文化論的に論じてみたい。
講師の職名と研究テーマ:東京大学先端科学技術研究センター所長 Yukio Nishimura nishimur@ud.t.u-tokyo.ac.jp
魅力ある都市空間と都市生活を創造する為の方法論を探ることを目標としている。当研究室では、都市づくり・まちづくりの分野において、物的な環境や空間を通しながらも、これに関係する主体や要素、制度、分野の創造的な統合を図る「都市デザイン」という視点を重要視している。中でも特に、それぞれの都市がこれまで積み重ねた「歴史」は、現代の都市生活を豊かにするためにも大変重要な側面の一つであり、これらの都市生活・都市文化をどのように継承しながら「持続可能な都市」を考えるという意味で、都市空間・都市文化が抱えてきた歴史をどのように継承するか、「都市保全システム」の体系を視野に入れた研究活動を行っている。
また、当研究室では、都市空間研究だけでなく、その定着を図るために実際のまちづくり活動にも取り組んでいる。現在、広い意味での都市計画は大きな転換期にあり、大学としても積極的に地域と連携して、次世代のまちづくりを考えていく必要がある。特に、空間的な問題については取り組みが少なく、当研究室の役割も大きいと考えており、そのため、これまでに国内やアジアの都市において、調査から計画・デザインの立案、実現のための組織・制度・事業の設計活動も行う事を目指している。