田中幸・結城千代子『摩擦のしわざ』
ワンダー・ラボラトリ03、
太郎次郎社エディタス、2015年1月。
現象を条理で解き明かす物理学者コンビと、不条理の世界を描く漫画家が、
想像しかできない「科学の不思議」な世界を、想像以上の世界観で描き出す。
手元に置きたくなる、世界を描くあたらしい科学入門「ワンダー・ラボラトリ」の第三弾。
動こうとすると現れる、かけがえのない邪魔もの「摩擦」。
マッチで火がつくのも、バイオリンが鳴るのも、
人が歩けるのも、すべて摩擦のしわざ。
日常のいろんな場面に顔を出すこの現象に、
多くの人々が魅せられてきた。
その解明は科学の歴史そのもの。
あると困る、なくても困る、謎めく力「摩擦」の探求。
充実のコラムに豊富な「はみだし豆知識」、
本書内容を教科書ではいつ習うかのリスト、
おすすめ関連図書も収録。