沖ノ島を世界遺産に(西日本新聞 20030805付 朝刊)
西日本新聞記事 20030805付 朝刊
◎九州情報ハイウエー=沖ノ島を世界遺産に
吉村教授が宗像で講演/ふくおか
多数の遺物が出土し、海の正倉院と呼ばれる福岡県・沖ノ島(大島村)を中心とする宗像大社一帯の世界遺産登録に向けた講演会「『吉村作治と語ろう会』?沖ノ島を世界遺産に」が二日夜、同県宗像市であり、講師の吉村作治早稲田大教授(エジプト考古学)が「地域を挙げた運動でぜひ実現を」と訴えた=写真。
吉村教授は昨年十一月、同市でのシンポジウムで、文化財の宝庫であり手つかずの自然が残る沖ノ島などについて「日本初の複合世界遺産になる可能性がある」と指摘。以来、地元で世界遺産登録に向けた動きが活発化し始めた。
教授はこの日も、約三百五十人の市民らに「千点もの国宝が出土した所は沖ノ島以外ない。宗像大社は世界遺産の基準にほぼ該当している」と強調。「世界遺産に絶対になると信じて行動を起こすことが大切」と説いた。
(吉田潔氏からのEメールより転載)